【独り言】ノルドストリームを破壊して一番得をするのはどこの国なのか。
ロシアガスパイプラインのノルドストリーム1.2が破壊されてから暫く経ったが、相当大規模に破壊されている事が判明したみたいだ。
当初ロシアの仕業ではと、疑われていたがロシアはキッパリと否定している。復旧の目処がどれくらいなのか分からないが、EUにとっては正に死活問題である。今年の冬が厳冬であれば、備蓄は冬を越す前に底をつくという話だからEU諸国の国民はもしかしたら暖房を使えない生活を強いられる可能性も出てきた。
まあロシアに色々制裁を課しておきながら、ロシアの天然ガスをアテにしてるのもおかしな話では訳なのだが。。。
ノルドストリームの破壊はロシアにとってはメリット一切ないと言われている。ガスの供給を止めたければ、バルブを閉めれば終わりなのだ。回りくどく破壊工作する必要はない。
そうなってくると怪しくなるのは米国となってくる。ロシア産の天然ガスが手に入らなければ、他から調達するしかない。となると第一候補に挙がるのが米国となる。
EUが米国から天然ガスを買おうとすれば、割高な価格で天然ガスを売る事が出来るのだから、米国にとっては今の状況はメリットしかない。
そういえば、日本が真珠湾を攻撃したのも米国が資源を日本に売らなかったのが原因だったはずだ。資源不足に陥った日本が切羽詰まって米国に攻撃を仕掛けたと思う。
EUの状況はなんだか昔の日本に似てきた。これが攻撃の口実にならなければいいのだが。。。
しかし今のところ、米国がEUに天然ガスを供給する話は出てきていない。その代わりに米国がサウジアラビアに原油の増産を打診して断られた話しが入ってきている。
西側諸国は我々が思っているほど、世界から好かれてはいないのがよく分かる話だ。
資源国は増産すれば、取引価格が下がるので渋るのは当たり前の話だが、エネルギー輸入国で尚且つ、ロシアの非友好国にとっては絶対絶命のピンチになる。
天然資源を巡ってEUがロシアに攻撃を仕掛けるシナリオも見えてきた。米国はこれを狙っているのか?
米国がエネルギーを売るにしても、EUが攻撃を仕掛けるにしても、米国にとってはメリットしかないように見える。
どちらにしてもこのままだとEUは詰むという事だけは確実だ。